護くんに女神の祝福を! 2 岩田洋季 / 電撃文庫

ひたすらに甘いラブコメの第2巻。
今回の舞台は学園祭。突如主役である部長が辞めてしまった演劇部に、助っ人として絢子と護が主役として参加。しかも演目は『眠れる森の美女』。これって確かキスシーンがあったよね...。
こんな話。前作よりも甘くて甘くて甘くて甘くて甘いラブコメ。今回はビアトリス(魔法みたいなもん)があんまり出てこなかったんで、その分ラブコメパートに焦点が絞られてて余計に甘い。
中には「岩田洋季だなぁ」と感じさせられる、シリアスなパートもちゃんとあるんで、全部が全部、絢子と護のノロケ話な訳じゃあないんだけど...いや、それでもノロケ話か。
しかし前にも何度か書きましたが、自分は「ラブコメはもつれてナンボ」と思っている人間です。基本的にラブコメは好きなんで、今回みたいな展開でもそれなりに楽しめたんですが、やっぱりもう一味あるととても自分好みな話になると思うと、多少残念。
ここは一つ、もう一人ぐらいヒロイン増やして、絢子と競わせてみてはどうでしょうか。あーしかし護がそっちに多少靡かないと、あんまり盛り上がらないか。1冊丸ごとノロケられた後で、そんな展開なんてありえねーよなぁ...。