エイティエリート Act.2 黒翼の人魚 庄司卓 / 角川スニーカー文庫

今月のスニーカー。まずはエイティエリートの新刊から。
巨大なアミューズメントパーク船を駈り、宇宙中で公演を行っている「ギャラクティックサーカス」。しかしその正体は、治安維持のため暗躍する銀河連合宇宙軍の最高機密部隊『エイティエリート』である。今回の仕事は、ある装置を回収し、宇宙軍本部まで運搬する事。回収まではうまくいったのだが...。
こんな感じの内容です。『エイティエリート』所属の主要メンバーだけでも11人いて、誰が誰だか分からなくなってて読むのに苦労しました。って言うかたった1冊の本で主役級が11人出てくるって、明らかに多すぎじゃね? とか思ったり。まぁこの作者の本は、ほとんど登場人物過多な気がするんで、いまさらどうでもいいんですが。
前回登場した『ランスロット・ハロウィ』の名前は今回出番なし。代わりに、『ヤマモト・ヨーコ』シリーズの『クロノス』っぽいアイテムが登場。っぽいっていうか、読んだ限りじゃ同じものとしか思えんかった。ネタばれは避けたいんで詳しくは書かないけど、思ったことが一つ。シーリンの精神干渉って、『ダンシング〜』シリーズのアブストラクト? 発動させるときの呪文みたいな奴がそっくりなんだが。カードがコーパル代わりで。1巻読んだときもそう思ったんだけど、2巻読んでさらにその疑惑が信憑性を帯びてきた感じ。どうなんだろ?
それよりもランスロットはどこ行った? 正直、これ読んでる理由の半分は『ダンシング〜』シリーズとのリンクが気になってるからだったりするんで、奴が出てこないと魅力半減なんだよなー。
ところで『ヤマモト・ヨーコ』は来年続編出るらしいんだけど、『ダンシング・ウィスパーズ』の続編はいつ〜?