きみとぼくの壊れた世界 西尾維新 / 講談NOVELS

維新の新刊です。はてな経由で出てること知りました。大して厚くもないんだけど、文字数は半端じゃないんで読むのに2日かかった。
要はいらん言い回しが多いというか、戯言だらけっていうか。その辺削ったら半分ぐらいになるんじゃね? とか思ったり。まーそれが維新の持ち味だと思うんで削っちゃならんのですが。
内容は、妹loveな主人公が通う学校で起きた殺人事件を巡る話。妹キャラがやたらと記号的だったのが笑った。正直、主人公の行動を動機付けるためだけの存在って感じに思えました。典型的なアーキタイプを、毒電波電子レンジでチン! と解凍するとできそう。そんな感じのキャラでした。
全体としてはあんまりドロドロする事なく、まとまってたんじゃないでしょうか。病院坂黒猫(どういう名前だ)のあの設定が、振るだけ振って何もなし? とか、犯人の動機が良く分からなかったとか、気になった点はあったけどね。しかし戯言めいた言い回しは結構気に入ってたりするんで、それなりに楽しめました。あんまりミステリーとして読んでないのはどうかと思うけど。
そろそろ戯言シリーズの新刊も読みたい。マジカルよりは後味の良い話にして欲しいなぁ。前の日記(id:INN:20030705)にも書いたけど、あれは最悪だったし。