半分の月がのぼる空 橋本紡 / 電撃文庫

今月の電撃ラストはこれ。『バトルシップガール』が大地雷で『リバーズ・エンド』が後一歩で地雷原脱出ってとこでチュドーン。けど『毛布お化けと金曜日の階段』は普通に読めたんで、これはどっちよりの話かなと思いつつ読了。
舞台は三重県伊勢市。高校2年の主人公は肝炎を患い、入院してしまう。退屈な入院生活を過ごす中で、自分と同じぐらいの年齢の少女が入院していることを知る。ふとしたきっかけでこの少女と知り合う事になるのだが...。
まーあれですね。『LAST KISS』を兄弟じゃなくて他人でやってるみたいな話。ヒロインの性格とかは全然違うけど。楽しめたことは楽しめましたが、少々インパクトに欠ける感があったかなと。『LAST KISS』ほど悲壮感が漂ってなくて、どことなくまったりとした感じに仕上げているせいかもしれません。少なくとも地雷原は無事に突破できた内容だと思います。
この作者の場合『バトルシップガール』があまりにもアレだったんで、どうしても斜めに構えて読んでしまうんだけど、そろそろ普通に構えてもいいかもと思ったりしました。っていうかただ単にSFの書き方が微妙なだけなのかもね。『リバーズ・エンド』もSF部分が強くなる前までは好きだったし。
ところで後書きで「次巻は...」みたいな事が書いてあるんですけど、これ続き出るんですか?