絶対服従カノジョ。 2

Book

絶対服従の魔眼を持つヒロインが、自分の力が唯一通じない主人公を何とかして服従させようと、あれこれ迫るお話の2冊目。今回は、魔眼の使用を禁じられたヒロインが住んでいたアパートを追い出されてしまい、住む所を無くしてしまう展開。行き場所がなく、主人公の家に転がり込む事になるのだが...と言う感じに話が始まります。

面白かったです。今回は主人公宅にヒロインが転がり込む展開。同居となれば、あれこれ起こるだろうなぁと想像の浮かぶ展開を、キッチリとこなしてくれる所が良かったです。ラブコメ的にもとても美味しいのですが、ライバルになりそうなキャラが皆無なのはちょっと寂しいです。一応、主人公の事を気にしている幼馴染がいるけど...存在感が希薄を通り越して無に近いレベルなので、望み薄だし...。最後で少しだけ見せ場があったので、次の巻では活躍してくれる...と良いなぁ。
そして、前巻で際立っていたヒロインの可愛らしさは今回も健在。魔眼の力で周囲の人間に好き勝手言っていた過去から、普通の人付き合いに慣れていないヒロイン。言動は割と過激なのに、その自覚がない所とか素晴らしい。加えて、時々オドオドとする様がとっても小動物っぽい雰囲気で可愛らしいです。
また、主人公はヒロインの事が好きで、キチンとそれを言葉に出して伝える勇気も持っている事も好印象。これだけ積極的な主人公は珍しいですね。ヒロイン次第ではすぐに話が終わってしまいそうなんですが...最後の最後でやってくれました。この展開は予想外。この展開、どうやって乗り切るんだろう。楽しみ。