白奈さん、おいしくいただいちゃいます 2

シリーズ2冊目。料理の達人である主人公が、美人だけど変人な先輩に引っ張られ、「料理事件部」なる部活で、様々な謎に立ち向かうお話です。今回は2話構成。街に出没した謎の占い師の予言で調子を狂わせてしまった陸上部女子の話と、カレーを食べると過去にタイムリープすると信じ込んでいる少女のお話。
面白かったです。独特なテンションのヒロインと、堅物だけど義理に熱い主人公。対照的な2人がグイグイと話を引っ張っていく感覚が良かったです。特に主人公が中心に事件を解決まで導く所が好きです。料理事件部自体は、ヒロインあってのもの。それでも目の前の困っている人を放っておけず、頭と料理を使って解決しようとする姿勢が良いですね。
2話あるどちらも面白かったのですが、前半の方が特に好きです。一歩間違えば超展開になりそうな所を、ギリギリで踏みとどまって話をまとめる、綱渡りな感じが素晴らしいです。
後半の方の話は、読んでいて世界線を越えそうになってしまいました。アレをオマージュするのか...。終盤が詰め込み過ぎな印象を受けましたが、主人公の過去がうかがえるような展開もあり。これは今後への布石なのかなぁ。
しかし、どんどん主人公の回りには女性が増えていき、色々と大変な事になりかかっていますが...どうするんだろう。主人公の性格を考えると、邪険にする事はないだろうし、ヘラヘラと全員に良い顔する事もないだろうけど。ちなみに、自分は血倉さん派です。続きが出るようなら、楽しみにして待ちたいと思います。