生徒会の十代

長らく続いた生徒会シリーズ、本編一応の最終巻。
遂に迎えた卒業式。会長と知弦さんは卒業、深夏と真冬は転校。学園に残るのは杉崎のみで、どんな結末になるのかと思いましたが、特に変わった事も無く、普通に卒業式でした。これまでの既刊のシリアスパートをほぼ全編に渡って繰り広げるような展開。生徒会での活動も、卒業間近なのでどこかシンミリ。
しかし...皆、本当に杉崎が好きで、でも杉崎は誰か1人を選ぶ事は決してしなくて。普通なら修羅場になりそうな人間関係でもそんな事にはならず、寧ろ笑顔で理解し合う。良い話と言われればその通りなんですが、この展開には最後まで馴染めませんでした既刊のシリアスパートでも感じていた事ですが、この「いい話」にムズムズとした居心地の悪さを感じてしまう。それだけ、杉崎が凄い人間だったと言う事なんでしょうけど...。

一応の終わりとは言え、まだ番外編や後日談が発売される模様。後日談は少し気になるなぁ。生徒会から離れた皆が、どんな風になるのか、見てみたい。