セクシャル・ハンター・ライオット 1

主人公は高校生。陰ながら世界を脅かしていた存在を狩るハンターだったが、敵の王を倒した激しい戦いで、力を失ってしまう。平凡な高校生に戻るはずだったが、倒したはずの敵が復活してしまう。失った力を取り戻そうとするが、その力の源、実は性欲で...と言うお話。

メッチャ笑った1冊でした。性欲を力の源に、敵と闘う。しかし主人公はその力の源をかつての戦いで失ってしまった...と言う設定から生まれる、主人公の言動のギャップが面白かったです。性欲が枯れているので、普段の振る舞いは超クール。そんな性格で性欲を取り戻そうと、転校先の高校で再会した幼馴染や、他の女の子に真顔で迫る迫る迫る。しかも敵と戦う使命に燃えているので、悪気が全く無い所が凄いです。物凄く真面目な顔で、「パンツを脱いでくれ」とか言い出すし...。エロさは薄い代わりに、笑いがこみ上げてきます。その単語に「エクスカリバー」とルビを振るのか...。
メインヒロインは幼馴染の女の子で、転校してきた主人公と再会を果たすものの、あふれんばかりの性欲に満ちていたかつての主人公とは別人。会えなかった間に募っていた想いが所々に見える所が良かったです。敵との戦いと力の事を説明されても、恥ずかしいから積極的に協力する訳にも行かないし、妙な切なさが漂っています。この先、苦労するんだろうなー、この子。

こんな感じの1冊でした。面白かったので続きにも期待。