金星特急 5

シリーズ5冊目。
金星特急に乗り遅れてしまった錆丸、そして乗客全員を放り出して出発してしまった金星特急。視点が2箇所に分かれて進む展開。相変わらず謎が謎を呼ぶ展開で、読んでいてハラハラ。
金星特急を追う錆丸は、月氏の協力を受けながら進むのですが、どんどん成長していく所が面白かったです。内面の成長がホント著しい。月氏の協力はあくまで協力。進むべき道を選ぶのは自分自身。素敵だ。一方の砂鉄達ですが、こっちはユースタスを取り巻く絶妙な展開が良かったです。砂鉄って一度燃えるとこんなに熱いのか...。冷静を装っても、普段からは程遠いなぁ。砂鉄もユースタスも幸薄そうな影がついて回っている所が不安ですが、上手く行って欲しい。
一番良かったのは、砂鉄の妹である彗星サイドの話。遂に出てきたーーー!! しかし出てきただけで、何を企んでいるのか全く分からない所がもどかしい。錆丸や砂鉄達の話も気になるのですが、個人的には彗星たちの話が一番気になっているかも。ここからどうなるのか楽しみです。