不完全神性機関イリス

『氷結境界のエデン』シリーズの過去に当たるシリーズが開始。シェルティスの相棒である機械水晶イリスが主人公。幽幻種と戦う軍用アンドロイドでありながら、戦いで記憶を失い、主人公に拾われてメイドアンドロイドとして復活したのだが...と言う感じに話が始まります。

『氷結境界のエデン』シリーズでも、イリスがただ者じゃない事は薄々語られていましたが、こんな過去があったのか...と、驚かされる内容でした。イリスの他にも、色々と!? と思う名前がポンポン飛び出して、2つで1つの作品なんだなと思いました。単品でも読めるけど、ここまでリンクしていると、両方読まないともったいない。
主人公は幽幻種との戦い等を教える学校の傭兵科に間違えて入学してしまった男子学生で、本当は機械いじりの方が好きと言うキャラクタ。傭兵と言ってもまだ学生なので、幽幻種との戦いにかり出される事は無く。家事全般が壊滅的なイリスのお守り? みたいなドタバタが続きます。クラスメイトには面白いキャラもいて、随分とゆったりとした雰囲気に、『氷結境界のエデン』とは随分と違うなぁと思っていたのですが...。
流石に終盤では派手にシリアスに話が動きます。アマリリスを筆頭として、ここでも気になる名前が続々と。イリスが一気に凄い事になり、一体この世界はどんな構造をしているのか、それが気になって仕方ない。続きが楽しみ。