サイハテの聖衣

三雲岳斗の新作。日本を謎の妖獣が襲い、生活圏が大幅に縮小されてしまった世界が舞台。その最前線で、敵である妖獣から作られた鎧をまとって戦う民間軍事会社勤務の少女が4人。戦いに追われながら過ごす、日常を書いた作品。連載をまとめたものだそうです。

あとがきで言われるまで日常系を目指した作品だとは気付きませんでした。言われてみれば確かに、バトルがメインでは無くその前後でヒロイン達がグダグダマッタリする所がメイン。世界観を考えると、人類の存亡が危ぶまれそうな状況にも思えるのですが、そんな重苦しさは欠片も無かったし。軽くサクッと読める所が良かったです。
4人いるヒロインの、各キャラ毎の話もあり、皆それぞれハードな人生を歩んできた模様。でも、戦いながらでも笑って過ごせる場所にたどり着けたのは幸せな事だなぁ、そう思った1冊でした。