おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! 2

超美少女なクラスメイトに恋をした隠れオタクな主人公と、オタクに恋をしたクラスメイトのヒロインが、お互いの恋を成就させるために協力しあう話の2冊目。今回は、とあるきっかけで同じ学校に通うコスプレが趣味な女の子と知り合った、主人公とヒロイン。彼女に誘われてコスプレイベントに参加する事になって...と言う展開。

面白かったです。主人公とヒロインが良いコンビです。微妙に勘違い気味でヘタレな主人公を、呆れ顔ながらも見捨てずフォローするヒロインと、普段はヘタレだけど、肝心な場面では思いもかけない行動力を発揮する主人公。互いに支え合う...と言うほど仲が良いようには見えないし、どこかギクシャクしているけれど、ぎこちないながらも協力しあっている所が良かったです。
普通に考えれば決して交流なんて生まれなかっただろう2人が、こうして協力しあっていく展開を見ると、何がきっかけになるかなんて分かりませんね。趣味は人と人を繋ぐきっかけになりはするけれど、他のきっかけさえあれば、全然趣味が違う人同士も仲良くなれる...と言う当たり前の事を思い出させてくれました。
ラストに、話の根幹に繋がる重い質問が主人公にぶつけられています。まぁ誰もが思う事だよね...。しかもこれは別のフラグまで立ちかかっている予感。どう答えるのか、次の巻がとても楽しみです。