ゴーストハント 6

シリーズ6冊目。今回の舞台は海に面した料亭で、代替わりする度に多数の死人が出ると言う家。当主が亡くなり、異常現象が起こり始めて...と言う展開。

怖かったです。とても怖かったです。海辺、それも断崖に面した料亭、さらに呪われた家系。もうどれだけ怖い設定を積み上げれば良いの? と言いたくなる展開で、読んでいてずっとゾクゾクしっぱなし。怪物が襲ってきたりするような直接的な怖さは無いのですが、ジワジワと忍び寄ってくる怖さが物凄かったです。表面上は普通に過ごしていても、誰かに何かが憑いていて、気が付けば家の中がどこかおかしい。そして時折、ガツンと来る異常現象。巧みな緩急具合で、気が休まるタイミングが無い。
特に今回はナルが憑依されて動けなくなり、リーダー不在。どうすんのこれ...!? と思ったら、ぼーさんが代わりに大活躍でした。メッチャ格好良い!! ナルとは全くタイプの違うキャラですが、ここぞと発揮したリーダーシップが素晴らしかったです。綾子も、こんな活躍の仕方をするとは思わず。ナルがいないと、皆の見せ場が増えますね。
ただ、家にまつわる呪いと言う事で、過去の様々な人物の名前が登場し、頭がついていかなくなる場面も。家系図が欲しかった。自分で書きながら読めば良かったかなぁ。

残るは1冊。噂に聞く限り、物凄い展開が待っているそうで。とても楽しみ。