犬とハサミは使いよう Dog Ears 1

読書狂の主人公が死んで犬に転生しても本を愛し、最愛の作家にハサミで追い回されながら飼われるシリーズの短編集1巻です。

とても面白かったです。とにかくテンポが良くて、何度も笑わせて貰いました。長編も会話の掛け合いがポンポン飛び交って面白いのですが、短編だとより展開が素早くて面白く感じました。これまで本編で登場したサブキャラそれぞれに焦点が当たる短編もあって、良かったです。
主人公は、ヒロインにハサミで脅される理不尽な生活にも大分順応したみたいで、随分と楽しそうに見えました。日々命の危機なはずなのに...ある意味、最後の一線は越えないだろうと言う信頼の裏返しなのかなぁ。ヒロイン、時折デレるし。酔った時の夏野さん、ギャップがあり過ぎて可愛かったなー。これがおそらく本心なのだろうけれど、素面の時は絶対出てこないよね。