棺姫のチャイカ 3

滅亡した帝国の皇帝の娘を名乗るヒロインが、主人公たちの力を借りて、分割され持ち去れれた父親の遺体を取り戻す話の3冊目。今回はとある谷が舞台。常に霧が漂い、入ったものは帰って来ない...と言う噂の地へと乗り込んでいきます。

相変わらずの安定具合で、普通に面白かったです。主人公たちをつけ狙って来る敵の一団と戦いつつ、谷も攻略する展開。谷にかけられた魔法のせいで、何を信じれば良いのかわからなくなるような状況だったのですが、ここまで旅をしてきた主人公達は、見事に切り抜けて行きました。兄と妹の2人だけでなく、まだ新参者と言っても良いぐらいのチャイカも、もう完全にお互いを信頼しきった仲間ですね。主人公にとってみれば戦う理由を与えてくれた主なのですが、それ以上の絆を感じました。
また、敵役である機関ですが、主人公たちとは対立をしているものの、その行動は理性的で憎めない所も良かったです。話しあってぶつかり合う以外の道を選べないものか...とか思ってしまうけど、どうなる事やら。