僕の魔剣が、うるさい件について

主人公は高校生。亡くなった祖父の遺品を整理していて、1本の日本刀を見つける。主人公に語りかけ、美少女として実体化した魔剣《夜来る》は、他の魔剣を折ると言う使命しか覚えておらず...と言う感じに話が始まります。

特殊な力を持った魔剣と、その使い手によるバトルもの。美少女とバトル、と言う大変分かりやすい設定で読みやすかったです。複数存在する魔剣は、互いに相手を折る事が存在目的。魔剣同士は引かれあい、時には使い手に干渉して戦いに挑む展開。魔剣がかなりのツンデレで、良いキャラでした。なんか放っておけない感じ。主人公がやけに簡単に戦いに身を投じる決断をした事が気にかかりますが...内心、好戦的な人物だったのかな。魔剣は使い手の意思に干渉出来ると言う設定なので、知らない内に影響を受けているかもしれませんが、作中でそれは否定していたし。

魔剣の使い手を殺す事に忌避感を感じる主人公と、とにかく魔剣を折りたくてそのためなら手段を選ぼうとしない《夜来たる》との関係は危うさを感じますが、主人公がこうも戦いに積極的だと、その内ウヤムヤになってしまいそう。タイトルとイラストからは、もう少しゆるーい話かと思っていたのですが...。