本日の騎士ミロク 9

シリーズ9冊目。クライマックス目前です。ホラキアを舞台にした、大陸全体を巻き込んだ第八国との戦争。竜の聖地を手にして、世界の支配を企む第八国を相手に、徐々に複数の国が手を取り合って...と言う展開。

大詰めと言う事で、派手に話が動いた1冊。国同士がぶつかり合う中、赤目隊とミロクはさらわれたジュジュを助けるために奔走するのですが...面白かったです。ジュジュとミロクの関係が素敵過ぎて素敵過ぎて。第八国に操られ、崩壊しそうなオウガン軍を、ミロクはジルサニアでの身分を捨てて立ち直らせる展開が素晴らしかったです。何も言わず、ただジュジュに「首にしてくれ」って言うだけで全てを察してその意を汲むジュジュ。互いを信頼しきって、やるべき事をやる姿が最高でした。2人とも素直になったなぁ。例え互いを取り巻く状況がどうなろうとも、ミロクはジュジュの騎士。この事実が揺らがぬものとなったなら、もう怖いものはありませんね。

ラストはどうなる事かと思いましたが、なんとかなって一安心。そうだよこの人がいたよ...。これで役者は揃ったのでしょうか。次は最終巻との事です。どんな結末を迎えるのか、とても楽しみ。