アイドライジング! 3

シリーズ3冊目。今回は学園祭と、アイドライジング最高峰の戦いである、エリザベスマッチ予選がメインのお話。クラスでメイド喫茶をやる事になったモモは、前巻の借りで、全日程タキとデートする事に。しかしその最中、タキが怪我をしてしまい、モモが謎の覆面アイドルとして、代わりに予選に出る事に...と言う展開です。

とても面白かったです。王道を行く展開が素晴らしい熱さで書かれており、大満足の1冊でした。序盤はタキとモモのイチャイチャっぷりが物凄くて、これはモモ陥落か!? なんて思いながら読んでいたのですが、中盤からの展開はスポコンに通じる熱さでした。
最高峰の舞台に新人アイドルが代役で立つ。覆面をしているとは言え、モモの身長は185cmオーバー。誰が見ても一発で正体が分かると言うプレッシャーの中、自分とは実力が雲泥の差の相手と戦う。そこに感じるプレッシャーは相当な物で。まともな試合すら出来ないまま惨敗し、一度は挫けそうになるものの、そこからの見事な復活劇。クラスメイトからの励ましや、タキ、そしてアイドライジングのクイーン・エリーからのサポートで立ち直っていく様が素晴らしかったです。アイドライジングはただの試合では無く、エンターテイメント。アイドルとして、勝つ事以外にも目的を見いださなければ続けられない。その事に気付き、自らの目標を定めたモモは眩しかった...!
そして。モモ復活の、最後に背中を押したオリンちゃんが大変格好良かったです。あそこで名前を呼ぶとか、もう最高です。ライバルで親友で、本当に良いコンビですね。

こんな感じの1冊でした。続きにも激しく期待。