カレイドメイズ 3

遺跡の研究をテーマにしている学生・カイルと、彼が遺跡で発見した、古代王国の王女・ネーフェを中心としたアクションラブコメの3冊目。
今回は遺跡には赴かず、学校の中が舞台。前巻で登場して、敵勢力メンバーなのに学校に教師として残る事になったミオ。彼女の存在と、彼女とネーフェを共に好かれている(ように見える)カイルへの嫉妬で、何者かがとある魔法の道具を発動。街中の人間が、カイルを殺そうと襲いかかり...と言う展開。

面白かったです。次々と襲いかかる危機を、ギリギリの所で回避して進んでいく展開が映画を見ているかの様で楽しい。街は結構な大惨事になっていますが、最悪な事態にはならないだろうと、楽観して読む事が出来るのが良い感じです。展開は派手で盛り上がるし、面白いぐらい危機が迫るけど、最終的には何とかなるだろう...と言う安心がついて回ります。これぞエンタータイメント、と言う印象を受けました。

また、ヒロインのネーフェは相変わらずの可愛らしさ。子作りのためにロクな知識が無いのから適当な事を吹き込まれ出、でもそれを真面目に受け止めてカイルに迫る姿がとても可愛らしい。特に、ミオがからかい半分でカイルにちょっかいを出すから、心落ち着かず...と言う部分が素晴らしいです。カイルはさっさと決心すると良いよ!

しかし、元々、遺跡探索と言うロマンに惹かれて読み始めたので、もう少しロマンある展開が増えてくれると嬉しい。ラブコメも大好きだけど。話が大きく動きそうな終わり方をしているので、続きに期待。