疾走れ、撃て! 6

未知の敵の戦争が長年続いている地球を舞台に、学生兵として戦う主人公達のお話の6冊目。
ここしばらく、ラブコメ寄せで話があまり進んでいなかった印象があったのですが、この巻では大きく動いて面白かったです。異世界から迫り来る敵。その戦略が徐々に高度なものになってきて、今回は特に危険な状況に放り込まれます。軍のアイドルであるリヴァーナが再登場し、彼女がやってきて浮かれる展開も束の間、一気に地獄な展開に。しかしそこまで重苦しい雰囲気にもならないので、何とかなるんだろう...と、楽観視出来たのは、個人的には良かったです。舞台の鬼曹長として踏ん張る五巳さんの意外な一面が見られたのも好印象。
話が進んだなぁと思ったのは、「万能の杖」と呼ばれる主人公周辺。その活躍っぷりは大変主人公らしくて良いのですが、未だに能力の全貌が良く分からないのも良いですね。一体どこまで行くんだろう...とワクワクします。リヴァーナは何か知っているようでしたが、話してくれないし。
ラストにはもの凄く思わせぶりな伏線が張られているので、ますます楽しみになってきました。どう進むんだろうなー。