魔弾の王と戦姫 2

天才的弓使いで地方貴族の主人公が、自分の領土を護るために隣国の戦姫・エレンの力を借りて戦うお話の2冊目。
とても面白かったです。戦いにラブコメに、どちらも素晴らしい展開で満足。
自国は内乱で領地を脅かされ、隣国は隣国で7人の戦姫たちが時折にらみ合う。とても不安定な状況の中、自分の領民が幸せになるようにと持てる力を振り絞って奔走する主人公がとても格好良くて好きです。気が付けば周囲が女性だらけになっているけど...。しかしこの微妙なハーレム状況を前にしても、持ち前の誠実さは揺らぐ事なく。鈍感と言う程酷くもないんですが、察しが良い方ではない事は確かなので、ラブコメ的には拗れそうで素晴らしいです。一応侍女のティッタが正妻ポジションだけど、揺らがないのかな、これ。
この2巻ではエレンと仲の悪い新しい戦姫・リュミドラが登場。リュミドラと主人公の、山の中でのやりとりが良かったです。戦姫としての顔以外の部分が垣間見えて。これは将来味方になりそうな予感。またリュミドラは主人公の領地を攻めた貴族とも関係があり、2つの国で勢力が複雑に絡み合い、戦争モノとしても面白くなってきました。主人公が戦うべき相手は、自分の領地を脅かす貴族ですが、本当にそれに留まるのか謎だなぁ。もっと話が大きくなる予感しかしない。後、全く触れられていませんでしたが、エレン達を狙った暗殺者の雇い主って誰なんだろう。陰謀の臭いがする。
次の巻は年内に出るかもとの事。楽しみ。