ソードアート・オンライン 8

シリーズ8冊目は短編集。
安全地帯であるはずの街でプレイヤーが殺された事件を巡る『圏内事件』、ALOで聖剣エクスキャリバーを手に入れるクエスト『キャリバー』、そしてSAOの最初の1日を書いた『はじまりの日』の3本が収録されています。

『圏内事件』はミステリ仕立て。確かこれもweb連載していたものだと思いますが、自分は初めて読みました。何がどうなっているのか分からないまま進む展開が不気味でした。何か抜け道があるんだろう、そう思うのですが、それが全然分からない。読み終わってみれば、何とも言えない気分に。そんな理由で...と思ってしまう。やるせないなぁ。しかしアスナは可愛い。私服の下りとか、ニヤニヤ。
『キャリバー』はweb掲載時に読んでいるのですが、この話は面白いですね。聖剣を手に入れるクエストと言うだけで燃えるのですが、そこにALO特有の問題が絡んできて、人知れず世界の危機。それをキリト達だけで切り開く...と言うシチュエーションが好きです。個人的にはシノンが良かったです。イラストのシノン、良い笑顔してるなぁ。後、クライン。あんた漢だ...!
最後は『はじまりの日』。SAOがデスゲームと化した直後、キリトがβテストの知識を活かして開幕ダッシュする話でしたが...こんな事があったのか。突然の展開に混乱しただろう状況の中、生き残るためと言う理由の元に誰よりも早く行動に移ったキリト。しかしその裏に、ゲームに対する生き甲斐みたいなものも感じられて、キリトの生き様が伝わってくる所が良かったです。そしてふと最後に見せた涙、良かった。
次はいよいよ第4部に突入との事。とても楽しみです。