Let it BEE!

先端恐怖症の女子高生が主人公。とある理由から廃部寸前のフェンシング部に目を付けられ、勧誘される。フェンシングは先端恐怖症になったキッカケでもあり、最初は断る主人公だったが、自分を変えたい! と言う気持ちから入部する事にして...と言う形で話が始まります。

面白かったです。真っ当なスポ根モノでした。フェンシングと言うあまり馴染みのない競技を題材に、先端恐怖症を主人公が克服していく展開も合わさって良い感じに熱い話でした。フェンシングに全てを賭けているような熱血顧問とその弟でこれまたフェンシング一筋な先輩、そしてもう1人の部員。主人公を除いた主な登場人物はこのぐらいですが、数が少ない分、1人1人のキャラクタがしっかりと立っていて分かりやすく感じました。驚かされるような展開はありませんでしたが、その代わりジックリと話が進んでいくのが良かったです。
話の展開は、目前に迫った大会に出るべく、ど素人な主人公を何とか一人前にする...と言う形で進んでいきます。主人公に必要な特訓はフェンシングの知識や技術だけでなく、先端恐怖症への対応も必要。少しずつ慣れていくけれど、それでも心に刻まれた恐怖心はそう簡単には消えてなくならない。でもこの恐怖心があるから、相手の攻撃に対する防御だけは一級品。全国レベルの腕を持つ先輩の攻撃ですら凌いでしまう勢い...と言う設定も面白かったです。
そしてラストにはスポ根らしい熱い展開が待っていて満足。ベタな展開と言えばベタですが、スポ根でこう言う展開が無かったら寂し過ぎる。まだまだフェンシング部の活動は始まったばかりなので、今後どんな展開が待っているのか楽しみです。シリーズ化するよね?