ゴールデンタイム 3

大学を舞台にした恋愛青春モノの3冊目。前巻で付き合う事になった香子と万里。千波に酷くフラれた柳澤。記憶喪失の過去にいたリンダ先輩...と、前巻からの流れを引き継いで、色々と目白押しな展開で進みます。

面白かったです。本格的に話が始まってきた感じでしょうか。恋愛模様が複雑化してきた上に、これまで謎の伏線だった、主人公の記憶喪失の設定。リンダ先輩が話に本格参戦してきて、この過去が非常に重要な位置を締めてますね。
ストーカー一歩手前の香子の、万里に対する接し方がちょっと重いんだけど可愛いです。ここまで思われれば悪い気はしないけど、それでもやっぱり重い。しかしその辺の事情をひっくるめて香子と付き合っている万里が凄い。自分は自分でリンダとの関係を持て余していると言うのに...。しかしパリには噴いた。香子さん乙女だな!
そして千波と柳澤の関係はどうなるんだろう。千波の方は元の関係に...と思っているようだし、そこまで腹黒くも考え無しでもないキャラだと思うんですが。イマイチ考えている事が読めないのが不安です。
ラストの展開は...うわー。写真持って行ったの、香子さんだろうなぁ。万里は変に隠すより、もう少し香子に過去の事を話した方がいいんじゃ...。修羅場が待っているようにしか思えない。続きがちょっと怖い。