やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 2

とある高校を舞台に、クラスでぼっちな主人公と、彼が所属する事になった「奉仕部」の部長であるヒロイン・雪乃の2人が、奉仕部に持ち込まれる生徒からの相談事を解決していくお話の2冊目。
前巻は複数の相談事を続けて解決していきましたが、それほど数がある訳では無く。2つの相談事を通して、登場人物間の関係を詰めていくような展開でした。面白かったです。
基本的に他人との関わりを煩わしく思っている主人公と雪乃ですが、それでも完全に拒絶していない。と言うか、別に人間嫌いで拒絶したいのでは無くて、人との関わりで傷つくのが嫌なだけ。だから他人との交流自体、本当は望んでいるんじゃないのかな? と思わせるようなシーンがチラホラとあり、そこが良かったです。
その象徴みたいな立場にいるのが由比ヶ浜だと思うんだけど、どうだろう。おバカっぷりが残念だけど、それでも元気いっぱいな由比ヶ浜。主人公や雪乃とはぜんぜん違うタイプだけど、2人に何とか合わせようと必死な所が健気でとても可愛い。
そして主人公の妹も登場した2つ目の相談事。この妹が面白いキャラで読んでいて楽しかったのですが、最後でやってくれました。別に悪い事をした訳ではないけれど、これは不意打ちだ。続くラストの展開が...辛い。本当に辛い。主人公よ、そりゃないだろう...!! と思わずにはいられませんでした。しかし、こんな風に考えてしまう気持ちは良く分かるんだよなぁ。どうなることやら。
そういえば、ラスト付近で先生が勝負の話をしていましたが、先生が一番なんとかしたいと思っているのは、雪乃の事だと思うんだけど...違うかな。その辺も含めて、続きに激しく期待。