乃木坂春香の秘密 14

椎菜、そして美夏との話に区切りをつけ、残すは春香とのゴールへ進むだけ...となったシリーズ14冊目。今回は夏コミ。裕人と共にゲームを作って、春香がサークル参加するお話です。

相変わらずとしか言い様がない内容。しかし着実に話は結末に向かって進んでいる感じでしょうか。ようやく、ようやく裕人が...!!
夏コミに向けてゲームを作る、と言う話なのですが、その裏にあるのは春香の過去、オタク趣味が周囲にバレて友人たちと疎遠になってしまったと言う中学時代の話。ここに焦点をあて、その過去に決着をつける展開が良かったです。このシリーズのこと、都合の良い方向にしか話が進まないのは分かっているのですが、やっぱりちゃんとお話として読めると安心しますね。中学の時のように、ちょっとした不注意から趣味が周囲にバレてしまったのですが、それでもクラスメイト達が積極的に協力をしてくれる展開が素敵。それだけ春香が周りに打ち解けている、と言う証拠のように思えました。春香自身、過去にあった事から趣味を秘密にしてきたけれど、こうして皆に認めてもらえるのは、本当に嬉しい事だろうし。

そしてラスト。やっと裕人が一歩踏み出しました。ここまで14冊。長かった...。しかし簡単には終わりそうに無い引きで次の巻へ続く。どうせ何とかなるんだろうけど、どう何とかするのか、そこが気になる所です。