魔法科高校の劣等生 1

元々WEBで発表されていた作品が電撃文庫から登場。
魔法が技術化された時代で近未来の日本、才能のある生徒を一科生、才能の劣る生徒を二科生と分けて魔法を教える魔法科高校が舞台。ペーパーテストは歴代稀に見る高得点だったものの実技が伴わず二科生になった主人公と、主席入学して一科生として入学した妹。入学早々、生徒会に関わる事になって...と言う感じに話が始まります。

何とも言えない1冊でした。魔法の設定は凝っていて、世界観もシッカリと作られているのですが、どうにも読みにくくて話がすんなり頭に入ってきませんでした。世界観や魔法の説明が事あるごとに入って、テンポ悪く感じたのが大きい。説明無しはそれはそれで困るんだけど、ここまで多いと微妙な感じ。
話としては、一科生と二科生の間には溝があって、そこで起こる摩擦に主人公達が巻き込まれていきます。でも主人公は二科生とは言え、実力は本当は最強クラス。まだ全ては明かされていませんが、学校のテストでは見えてこない力を秘めている感じがあちこちから伝わってきます。なので主席入学した妹共々、学校の自治を司る生徒会に声を掛けられる展開。生徒会のメンバーは皆個性派揃いで、このキャラ達と進んでいく話は面白くなりそうです。ほぼ女性しかいない生徒会で、妹のブラコンっぷりがどう発揮されるかも楽しみな所。しかし主人公が妙に冷めた性格をしていて、どんな状況でも淡々とこなしていくので、感情移入し辛い...。
続きは来月だそうで。良い所で終わっているので、続きも読もうと思います。