お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 3

シリーズ3冊目。今回は生徒会の面々が、主人公とその妹だけが暮らしている学生寮へと引っ越してくる展開。

2人だけの生活に他の女子が入ってくる...と言う事で、当然納得がいかないのは妹。抗議に抗議を重ねますが、このメンバー相手にそれが通る訳も無く、あえなく共同生活が確定。これだけでなく、事あるごとにイジられる妹が不憫に思えて仕方ありません。それでもめげない所が可愛いんですが、もう少し美味しい目を見せてあげても...と思ってしまいます。
また、表紙にもなっている銀兵衛が猛烈に可愛かったです。クールで冷静、でもそれが仇になって主人公の親友ポジションに甘んじている銀兵衛ですが、共同生活をする事で、自分が女性として見られている事を知ってモジモジしている姿がヤバいです。なんだこのギャップ。個人的にはアナスタシアが好きなのですが、これは乗り換えてしまいそうな勢いだ...。しかしこの作品のイラストの力って凄いですね。1〜3巻まで、どの巻をとっても表紙がとても魅力的。何でこんなに惹かれるんだろう。
妹が兄にベッタリなだけではなく、兄も重度のシスコンである事が明かされた前巻。しかしこの巻ではそのシスコンっぷりはそれほど発揮されず、普通に兄として振る舞っていました。行き過ぎたブラコンから立ち直って欲しいと言う気持ち、その理由を読んで、ちょっと納得。血の繋がっていない妹にここまで積極的にアプローチを続けられれば、そりゃ理性もすり減っていくか...。妹が大事だからこそ、ここが守らねばならない線なんだろうなぁ。

ラストにはビックリ...と言うかやっぱり...と思う引きがあって次の巻へ。この危機? は乗り越えられるのでしょうか。どうするのか楽しみです。