本日の騎士ミロク 8

Book

シリーズ8冊目。突如戦争を始めたツッキーニとオウガン。その真意を確かめるため、オウガン皇子であるミロクは、赤目隊の皆と共に、オウガンへと乗り込んでいく...と言う展開。

面白かったです。ここの所静かな展開が続いていたように思えたのですが、この巻で大きく動きました。オウガンと言えば、ミロクの生まれ故郷でありながらも敵国。そんな所に、戦争の真意を確かめるため...とは言え、姫であるジュジュが乗り込んでいくのは危険が一杯。でもミロクがいれば、と全く怖がらないジュジュが良かったです。ミロクとの信頼関係は、もう何があっても揺らぐ事は無いだろうなぁと思わせてくれる展開が素晴らしい。
特に、オウガン皇帝と対峙するシーンでの密談。ジュジュに対する質問と、その答えを読んでうわーーーーとなりました。いや分かっていた事だけど、こうもハッキリ言葉にされると、感慨深いものがあります。
そしてこの会話を知ってしまった、赤目帯の面々も良かった。ジュジュがさらわれてしまい、どうする? と言う所で、何がなんでもミロクを支える、その決意を固めたメンバーの格好良さと言ったら。こう言った熱さは大好きです。ミロクだけが真実を知らないけど、別に知らなくても何の問題も無いよね。いや、気付けよ! と言いたくもなるけど、ミロクだしなぁ。
こんな感じの1冊でした。次はさらわれたジュジュを助けにいく展開でしょうか。アニー達もそろそろ合流しそうだし、一層の盛り上がりに期待。