バッカーノ! 1932-Summer

久しぶりの『バッカーノ!』新刊はアニメDVD特典だった外伝をまとめた1冊。1932の時代を舞台に、街を騒がせている「アイスピック・トンプソン」なる殺人鬼を中心としたお話です。

面白かったです。登場人物がそれほど多くなかったのが良かった。最近の『バッカーノ!』は人が増え過ぎて、自分の頭では追いきれなくなっていたので...。主な登場人物が限られる中、それでも持ち前の視点が切り替わっていく群像劇っぽい展開は健在。誰が「アイスピック・トンプソン」なのか? と言う疑問がずっとついて回り、終盤まで翻弄され続けた上に明かされる真相にビックリ。あー騙された。
登場人物の中ではスミスが格好良かったです。脇役かと思いきや、最後で美味しい所を持っていった! まともなキャラが出てこない中、当然スミスもまともじゃないけど...その中でも自分なりの方法でスジを通す所が好き。銃で斬り合うっていうのも新しいな!
あとがきを読む限り、このシリーズも本編はあと少しで完結のようです。刊行ペースがゆっくりなので、気長に待ちますか。