金星特急 4

シリーズ4冊目。
絶世の美女・金星の花婿候補を乗せて進む金星特急。前巻で砂鉄の育った月氏幕営地での話から引き続き、錆丸ピンチ! と言う状態から始まりますが、いきなり謎が増えてビックリ。おい一体これはどう言う事だ...? 少しずつ謎が解けていくものだと思っていたのですが、まだその段階では無い模様。謎が深まるばかりの1冊でした。
特急に乗り遅れたのに元気でいられる錆丸の謎具合も結構なものでしたが、もう1人の謎がユースタス。砂鉄がとある罠で死にかけ、錆丸も乗り遅れて不在。とてもじゃないけど見てられないぐらいに塞ぎこみ取り乱している様が辛かったのですが...そこでユースタスの謎が一層深まる展開が待っていました。厳密な身体チェックが行われた上で男性しか乗る事の出来ない金星特急なのに、女性のユースタスがどうやって乗ったのか? さらに女性と確信を抱くまでは男性にしか見えないと言う謎の魔法めいた力。これがさらに一歩進化する展開に、一体何がどうなったの? と言う言葉しか出てこない。しかもそこで終わるし...。この状態で次を待てと言うのか!!
しかし、砂鉄や錆丸に女性だとバレてからのユースタスは一気に可愛らしくなりましたね。砂鉄とのやりとりはハラハラしながら見守る事しか出来ませんが、彼女の想いが届くと良いなぁ。