Fate/Zero 3

3冊目読了。
前巻までのイザコザなんて嵐の前の静けさに過ぎなかったと言わんばかりに、本格的に戦い、死んでいく展開が痛い。ランサー....!!!! 切嗣の振る舞いには、どうしても酷いと言う感覚がついて回るのですが、でもその信念の一部が語られて少し印象が変わりました。一体何でそこまで戦いを憎むのか、その部分は分かりませんが、並大抵の理由じゃないだろうなぁ。
切嗣の生き方以上に強く異質だ、と思ったのは魔術師としての生き方。遠坂家当主の子供に対する愛情の注ぎ方なんですが...これが魔術師か、とまざまざと思い知らされました。桜の辿る人生は、一般人からしたら不幸なんて言葉では語れないほどに辛い道だと思ったのですが、父親からしてみればそんなつもりは全くなく、むしろ彼女の幸せを願っての選択。この考え方に自分が賛同する日は永遠に来ないけど、生きている世界の違いと言うものを思い知らされた気分です。

残るは1冊。結末は既に分かっている以上、その時へどうやって繋がっていくのか楽しみです。