ココロコネクト クリップタイム

ココロコネクト』新刊は短編集。文化祭の話あり、唯がラブレターを貰う話あり、学年が上がって新入部員がやってくる話ありと、色々な話が入っているのですが...読み終わってみれば、全部稲葉一人に持って行かれた気がしてなりません。
太一と付き合う事になった稲葉ですが、そのデレっぷりと来たら...これまでの稲葉は何処行ったの!? 何、本当に別人になったの!? と言いたくなるぐらいの変貌っぷり。言動一つ一つがベッタリで甘い。恋すれば人が変わるとは言え、まさか稲葉がここまで変わるとは思ってもみませんでした。デレばんの異名は伊達じゃない。もう読んでて全身がムズ痒くなる勢い。もう好きなだけイチャついてろよ!!
今後に繋がりそうな展開としては、やはり新入部員が入ってくる話が印象的です。最終的には男女1人ずつ合計2人が入部。男の方は唯の道場の後輩で青木が心穏やかじゃなく、女の方は真面目なようで微妙に癖のある性格。太一達は新入部員を喜ぶけれど、心のどこかにフウセンカズラの事が残り、心底喜べない。そんな微妙な距離感を一年生の二人が感じてしまい、なかなか入部まで辿りつかない展開がもどかしかったです。でもそのまま終わらないのがこのシリーズ。恥ずかしいぐらい青春な展開が待っていました。流石だ。
ラストは不穏な引きで終わっているのですが、どうなるんだろう。そりゃフウセンカズラが放っておかないよね。7人に増えてますます混乱しそう。でもどうにか乗り越えるだろうと信じています。楽しみ。