涼宮ハルヒの驚愕(前)(後)

久しぶりのシリーズ新刊。『分裂』からの続き。あまりに話を覚えていなくて、流石に前巻から読み直しました。αとβ、2つの似て非なる歴史に分裂して話が進みます。
片方は長門が「天蓋領域」の影響で倒れ、片方はSOS団に新入部員がやってくる。2つの世界が一体なんなのか、終盤まで分からずに進むのがもどかしかったです。所々リンクしていそうな雰囲気はあるのに、決定的な事は何一つ出てこない。モヤモヤした物を感じながら、キョンの一人称でひたすら進むクドさ、相変わらずだなぁと思ったり。
話の展開はさておき、変わらないキャラたちに懐かしさを感じながら読んでいたのですが、終盤には驚かされました。今回一番の驚愕ポイントは古泉。これまでのキャラからは想像できないような熱い振る舞いが飛び出してビックリです。まさかこんな展開を古泉がするとは...。未来からの干渉に毅然とした態度で立ち向かい、怒りすら顕にして阻む。こんな古泉見たことないよ。しかも朝比奈さん(大)とは何か因縁がありそうな雰囲気だし、ただの超能力者と言うだけでは済みそうになくなってきましたね。この伏線は先に何がつながるのかとても気になります。いつ出るか分からないけど...。