かぐや魔王式! 第10式

シリーズ最終巻。前巻で記憶喪失になった輝夜。学園祭を迎える中、その記憶を戻そうと主人公達がアレコレ努力する形で話が進むのですが、これで終わりとは思わなかった。
各キャラ少しずつ見せ場がありつつ、皆少し素直になって、落ち着くところに落ち着いたなぁと言うのが読み終わっての感想。10巻まで来たんだし、もう少し凝った展開を読んでみたかったのも事実ですが、このシリーズならこの終わり方がピッタリなのかも。
錦織が輝夜の活動に協力していた事がバレても、周囲の目は変わらず彼を見る。これって何気に凄い事だと思う。例え下心あって優等生を演じていたのだとしても、演じられていた振る舞い自体に嘘は無い。多くの人間に認められ、何事も無かったかのように接してくれる仲間達やクラスメイトが素晴らしかったです。発端はどうであれ、努力はこうして報われるのか。
なんにせよ、これでシリーズ完結。次回作にも期待しています。