あるいは現在進行形の黒歴史 4

前巻で裸マントの幼女吸血鬼・キキを仲間に迎えた主人公達。しかし街に夜な夜な裸マントの幼女が出没するとの噂が流れ、さらには街中で裸マントが流行り出すと言う謎な事態に。当然キキを疑うが、本人は否定。そこで調査に乗り出すが...と言うお話。

ひたすら頭の悪い話で、アホだなーと思いながらサクサク読めて面白かったです。しかも、油断している所に突然シリアスな展開があって驚かされたりも。身体は小さくても態度はデカい。そんな姿勢を崩さないキキの振る舞いと、それに振り回されながらも大事な所ではちゃんと面倒を見る主人公との関係が良かったです。
また、妹の残念具合が少し薄まったのも良かった。前巻は暴走し過ぎだったからなー。

一番ビックリしたのはラスト。この展開は全く予想外でした。マジで? と思わず読み返してしまった。元々、登場人物の大半が幽霊。と言うか一度は死んだ人間と言う設定なので、いつかはその事実に真っ向からぶつかる日が来るのは分かっていたし、今回もキキの話はその視点がしっかりとありました。しかし、まさか残る最後の1人がこう来るとは...。この終わり方は続きが激しく気になります。