東京レイヴンズ 4

Book

シリーズ4冊目は本編が半分と短篇集が半分の構成。本編は大蓮寺鈴鹿が陰陽塾の新1年生として入塾してくる展開。短編集の方は春虎達が1年次の話で、コメディ色強め。夏目が暴走します。

前半の本編は、春虎に絡んでくる大蓮寺に、夏目が男である事がバレないように逃げまわる展開。他の生徒の前では猫を被りまくっている大蓮寺が、春虎や冬児の前では素で振舞う姿がとても美味しかったです。彼女の実力を前にしても壁を作る事無く、普通に接してくれる態度に対する嬉しさが自然な形で滲み出ているのが、読んでいてニヤニヤしました。これは可愛いなー。夏目の性別は...まあバレるよね。と言うか隠し通せないよね。ラブコメ的にも面白い事になりそうだし、この展開は望む所です。

後半の短編は、一言でまとめれば、夏目さんの大暴走。春虎絡みの問題が起こっては、夏目さん激怒→暴走の展開でした。ここまで怒るぐらいなら、もう正体明かしてしまえば良いのに、と思わないでもない。真正面に向かい合う勇気は無いけど、怒らずにはいられないのが乙女心か...。

次の5巻も本編 + 短編集の構成だそうです。どちらも楽しみ。