火の国、風の国物語 12

アレスが再起した一方でジェレイドが倒れ伏した前巻。そのジェレイドの元へアレスが赴き、遂にこの時が!!
いつか来るだろうと誰もが思っていた瞬間が、遂にやって来ました。智力と武力が一つになり、国を背負って立つ。こうして目の当たりにすると、何とも感慨深いものがあります。
互いに欠けていた部分がピタリとハマったかのような展開は読んでいてとても爽快。目の前の人間と10年後の人間、1人ではどちらかを切り捨てなければならないけれど、2人ならまとめて救えると言う論法が大変好みです。最初から手を組んでいれば...と思わないでも無いけれど、でもここに到るまでの2人のぶつかり合いがなければ、この展開は永遠に来なかったと思う。
また、アレスの強さが遺憾なく発揮される終盤が最高でした。ジェレイドの「相手は負けます」の一言にはおもいっきり笑ってしまった。まさかオルトスまで活躍のシーンがあるとは。
残りは後1冊。満を持して迎える最終巻、今から非常に楽しみです。