踊る星降るレネシクル 4

シリーズ4冊目。想いの強さを力に変えて戦うランカーバトルが行われているミカホシ市。市全体で行われる大きな祭、『極星祭』を迎え、クラスで演劇をやる事になり、張り切るすまる達だったが、前巻で絶対命令する権利・星ノ令を手に入れた香山円離の下したを巡って大騒動になって...と言う展開。

相変わらず良い感じに熱くて満足。凄い事になってきた。
序盤は主人公を巡る恋愛模様が中心で、すまるにななな、瑞貴が張り合いまくる展開。個人的にはなななが好きなのですが、すまるも可愛いし、瑞貴は瑞貴で恋愛に疎そうな感じなのに、主人公の事になるとキッチリ張り合ってきて、読んでいてニヤニヤしっぱなし。なななは明らかに報われないけれど...。
そんな前半とはガラッと変わり、後半はシビアな展開。円離の星ノ令の裏には世界に対する叛乱が潜んでいて、その闇が一気に動き出す。今のやり方を良しとせず、レネシクルの力で世界を支配する。これだけの力を持ちながら、ミカホシの外では活躍できない、そんな鬱憤が最悪の形で噴き出して、主人公達に襲いかかる展開は、先が読めなくてハラハラしっぱなし。最強だと思っていた主人公達の師匠が倒れ、敵の力で味方だったキャラすら敵に回る。しかし、そんな絶体絶命な状況でも、主人公の輝きが失われない所が最高でした。本当に強いとは、こんなキャラの事を言うんだろうなぁ。本当の危機が目の前に迫っても、そこで笑うとは...。その顔に現れているだろう、壮絶な笑みが脳裏に浮かびます。

凄い所で終わって次に続く。早く読みたい!