恋敵はお嬢様☆ その3!

同じ女の子を好きになった主人公・朝井とヒロイン・唐沢が、互いに競り合いながらも協力していくお話の3冊目。これにて完結です。

とても面白かったです。素晴らしい終わり方に大満足!!
今回は夏休みで、いつみの田舎へと一緒に遊びに行く事になった主人公達。そこで開かれるお祭りで、孫を友人や恋人とペアで紹介するイベントがあり、いつみの祖母は主人公を彼氏として、いつみと共に出場させようとする展開。1巻, 2巻と、恋のライバルであったはずの主人公とヒロインですが、いつみの為ならば共に協力する2人。徐々に距離が縮まり、気がつけば互いが互いを気になる存在になっていく展開がとても素敵でした。元々いつみを巡るライバルとして認め合った間柄。互いに嫌い合っている訳じゃなかったし、この展開は自然だよなぁ。主人公もヒロインも魅力的だし、協力していく間にお互いがどんな人間なのか、普通の友達付き合いをするよりも深く知る事が出来た訳だし。
そしてこれまで築き上げて来た信頼関係が、ここに来て確固たる物になる展開には興奮しっぱなし。主人公はヒロインのピンチには駆けつけ、しかし助けに入るのかと思えば、ヒロイン自らがそれを制して自身で持って危機を跳ね除ける。その根底にあるのは後ろで見守ってくれている主人公への信頼感とか...。もう読んでいて悶えるしかありませんでした。最高!!

シリーズ3冊、どの巻も楽しませて貰いました。次回作にも期待しています。