烙印の紋章 8

シリーズ8冊目。前巻でのメフィウスのタウーリア侵攻を一度は退けたが、その際に撃たれ、大怪我をしてしまったオルバ。一方、ビリーナも戦場で負傷し、とある村に拾われていて...と言う展開。

とても面白かったです。再度向かってくるであろうメフィウスに対して、オルバが取った決断が凄い! 戦場で見かけたビリーナが行方不明と知って探しに出ようとするものの、立場を考えろと引き止められ、その果てに思いついたのがこんな作戦とは...。自分が何者なのか? 何になりたいのか? と言う問いに対する答えを見つけて覚悟を決めたオルバの格好良さが素晴らしかったです。
特に終盤の展開は最高の一言。ビリーナの最後の最後まで諦めない心の強さと、ギリギリのタイミングで駆けつけるオルバの英雄っぷりには奮えました。さらにその先は、ただ既に定まった道のりを辿っていく、そんな展開のはずなのに、ページをめくる手が止まらない。先に何が起こるのか、どんな展開が待っているのか、分かった上で読んでもこれほどにまで面白いとは...ビックリしました。

このラスト受けて、次の巻の展開を想像すると今から楽しみ。期待して待ってます。