お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 2

離れ離れになっていた兄妹が、とある事情から再び一緒に暮らすようになった。妹は超ブラコンで、そんな妹を大事にしている兄が、高校で妹も所属している生徒会メンバー(みな女子)と交流して仲を深めていくお話の2冊目。

面白かったです。ストーリーは殆ど無いけど、ヒロイン達が魅力的でキャラ同士の会話が面白い。生徒会メンバーは皆、主人公に惹かれていて、ブラコンの妹がそれを許さん! とばかりに立ちはだかるのですが、いいように弄られて遊ばれる妹がとても可愛い。主人公自身、妹が弄られている所を見るのが好きと言い張るので、微妙に妹が可哀想になったりもしましたが...確かに弄られている姿が可愛いので何も言えん。

今回は生徒会メンバーと交流を深めるため、主人公が各メンバーの家庭訪問をする流れ。家に訪問、しかも他に人がいない...と言う状況なので、ヒロインたちが学校とは違う振る舞いをするのが良かったです。個人的にはアナスタシアさんが大好き。主人公に対する言葉は物凄いツンツンしていますが、中身は完全にデレているのが丸分かりなので、どんだけ尖った会話をしていても全然痛くない。寧ろ内心を想像するとニヤニヤが止まりません。

しかし兄のシスコン度は妹のブラコン度に比べれば大した事は無い、と思っていたのですが、最後まで読んで噴きました。ごめんよ、妹。貴方のブラコンなんて可愛い物だったね...。兄のシスコンっぷりは桁が違ってた。これは軽く引くレベル。妹が兄を好き! と言っているのは、ちょっと気持ちが行き過ぎているだけで、妹自身も自覚があるから良いのですが...兄の方は自覚が無い分、始末が悪い。ストーカー一歩手前だよなぁ、ここまで来ると。