本日の騎士ミロク 7

シリーズ7冊目。大会議へと向かうジュジュと赤目隊。しかし何者かの陰謀によって、知らぬ間に目的地の隣国である敵国へと連れてこられてしまう。激しく吹雪く中、赤目隊から離れてミロクとジュジュだけが逃げるが、途中で倒れてしまう。目が覚めると知らない村で...と言う感じに話が始まります。

敵国の中で戦うレジスタンスの村に匿われたミロクとジュジュ。この村では、ジュジュは姫として振舞う訳にはいかず、姫でなければ自分に出来る事は何も無い...と落ち込むと言う哀しげな展開。普段のジュジュからすると、想像も出来ないほどの弱々さが垣間見えて、少しビックリしました。寒さで体調を崩した事も重なり、ミロクにすがるジュジュの姿がとても痛々しい。
でも温泉でミロクに本音を全部吐き出して、立ち直る。ジュジュみたいな性格の娘がここまで全部話すって、その事自体がミロクへの信頼を物語っているかのようで良かったです。立ち直った後のジュジュは、一見普段どおりに見えるけど、でもミロクとの関係が少し変わったように感じました。元々の信頼関係はそのままに、見えない絆が太くなったと言うか。ジュジュの態度もこれまでより少し柔らかくなった気もするし。互いに惹かれている部分が強化されるとこうなるのかなぁ。

ジュジュとミロクを除いた、赤目隊の出番は殆ど無し。次の巻へと続く所で終わっているのですが、この結末だと、赤目隊全員が集合するのはいつになるんだ? 万全の体制が築けていない状態で、振って湧いた驚くべき展開をどうクリアしていくのか、続きが気になります。