ファンダ・メンダ・マウス 2

宝島社から献本して頂きました。ありがとうございます。横浜を舞台に、10キロのヘロインを巡った騒動に巻き込まれたマウス。事態の収拾に向かうが、いつの間にかその騒動に、顔見知りの少女達が巻き込まれていて...と言う展開。
面白かったです。1巻で驚かされた独特の文体とどこか狂ったようなテンポ、そして疾走感は変わらず健在。一見読みにくいけど、気が付けば引き込まれています。

マウスの一族に贈られるはずだった10キロのヘロインが奪われ、その犯人が粛清された瞬間を目撃してしまった美月。前巻でマウスに助けられた美月ですが、今回も否応なく理不尽な危機に晒される事に。しかし、彼女の強さが光る内容だったと思います。一度どん底を見て、けどそこから救いだされて。再び訪れた理不尽な危機を目の前に、自ら這い上がろうと力をいれる。その姿がとても格好良く見えました。もう1人のヒロイン・キンバも同じく。自分の一族のため、兄のため、精一杯気丈に振舞う姿が良かったです。
そしてそんな2人に救いの手を伸ばすのは、やっぱりマウス。溢れんばかりの愛を胸に、助けに向かう。凄い凄い。何故か自分の頭の中のマウスは、常に笑顔でいる所しか浮かんで来ません。どんな怪我をしようとも、如何に厳しい状況に追い込まれようとも、いつも笑顔で乗り越える、そんなイメージです。格好良い!

と言う訳で、大変満足な1冊でした。3巻が出る事も期待して良いのかな。楽しみに待ってます。