丘ルトロジック 2

シリーズ2冊目。風景を愛する高校生の主人公が、オカルト研究会に入り、様々な事件に触れるお話の続きです。今回は街に噂として広まっているドッペルゲンガーを探る展開。偶然再会した主人公の幼馴染・香澄が、自分のドッペンゲンガーを見たと言い...と言う感じに話が始まります。
ドッペルゲンガーを追う中で、街に浸透している意味不明な落書きと鏡、謎の新興宗教が絡み合って、真相に迫っていく展開が良かったです。ドッペルゲンガーの正体が二重になっている展開は予想外。最初の正体も分からなかったのですが、二段目はさらに想像外でした。また、主人公達の歪み方は相変わらず物凄くて、普段はともかく、その本性が表に出てきた時は、ついていけないけど。特に主人公と丘研代表。唐突に怒り出す、そのツボが分からない!
個人的には江西陀さんが可愛かったので満足。困った嗜好のキャラだけど、可愛い物は可愛いのです。主人公の鈍感さにイラッと来ている所とか最高。このキャラがいるから読んでいる...というぐらいにはお気に入りです。シリーズ最後まで、退場しない事を祈ろう。