あるいは現在進行形の黒歴史 3

妹の妄想ノートに書かれたキャラクタが、幽霊を実体化させる事で現実化してしまうお話の3冊目。前巻で海妃アイシャリアを仲間に加わり、主人公達と共に暮らすようになりましたが、アイシャリアが主人公にベッタリな事に嫉妬した妹たちが暴走する展開。
残念な性格の妹の暴走っぷりは相変わらずなのですが、今回は流石に鼻につくレベルに感じました。妹に加えて、マリスとロザリンドも一緒になり、止める人がいなかったと言うのもありますが...ここまで来るとちょっと辛い。兄と仲睦まじいアイシャリアに嫉妬するのは分かるし、実際に読んでいるとほぼアイシャリアの独り勝ちなんですが...これってアイシャリアが株を上げている事に加え、他のメンバーが自分から株を下げているように思えた事も大きいような。
物語としては、4人目の天使で新キャラのキキが登場。裸マントの幼女と言う、これまた個性豊かなキャラでした。吸血鬼と言う設定なので、血を吸って下僕を増やすんですが、これも裸。濃いキャラなのでそれなりに目立っていたのですが...しかしそれより、主人公の両親が凄い。厳格だけど妻には甘い父と、のほほんとしているけど夫の目が他人に逸れると激怒する母。見事なコンビで、今回の美味しい所は全部この2人が持っていったような気すらします。
こんな感じの1冊でした。次の巻では妹たちがもう少し大人しくなると良いなぁ。無理だろうけど。