俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる

踊る星降るレネシクル』の作者による新作。主人公は恋愛アンチの高校生。しかしある日、帰国子女の超美人・真涼から告白されて、付き合う事に。それを知った主人公の幼馴染・千和は面白くなくて...と言う感じに話が始まります。
面白かったけど、まだ本番はこれからに感じた1冊。
真涼の真意は、モテ過ぎて告白されるのが鬱陶しいので、恋愛に興味が無い主人公をフェイクの彼氏としてで回りの告白を回避する事が目的。主人公はこの事情を知った上で、何故か知られてしまった恥ずかしい過去をネタに脅迫まがいに付き合わされる事になると言う設定。幼馴染の千和はこの事情を知らないので、本気で付き合っていると思って嫉妬するのですが...やっぱり真涼が本気では無いので、修羅場と言っても、一方的に千和がからかわれているだけな感じがしました。そして主人公が鈍感なのも微妙。修羅場を名乗るなら、せめて千和の気持ちにも気付いて欲しい所ですが、そこは今後に期待でしょうか。
しかし終盤の展開は熱かった。流石は『レネシクル』の作者です。主人公にあてつけるように彼氏を作る千和。そのピンチに駆けつける主人公が熱い!! それまでの優等生ぶりをかなぐり捨てていく展開が最高です。
さらに主人公が医者を目指した理由も良かった。これは千和が惚れない理由が無い。
そんな主人公を目の当たりにして、真涼の気持ちもフェイクから変わって来たようだし、本格的にラブコメが加速するのは次の巻からでしょうか。もっと拗れて拗れて拗れまくる展開を超希望。