ウィザーズ・ブレイン 8<中>

シティ・シンガポールと賢人会議が同盟を結ぶ話の中巻。前巻のラストで真昼が凄い事になってしまった所からの続きです。
中巻...と言う事で、まだまだ話は終わりません。いよいよ同盟を結ぶ段になって、それぞれのキャラが各々の立ち位置で行動を開始。頭の切れるメンバーが人類のために、と極秘裏に手を取り合って活動する展開は非常に熱くて良かったです。祐一さんマジ格好良い。ここに真昼さえ加われば完璧なのに...と思いつつ、しかしそう簡単には話が進まないのがもどかしい。こんな世界では、誰が正義で誰が悪なんて事は決して言えない。各人が自分の信念を持って生きようとする。そこで意見が分かれればぶつかるしか無い。分かってはいるけれど、辛いね。
地球を覆っている雲の除去方法が明らかになりましたが、これまたキツい方法。一筋の希望が見えたかと思えば、その手段は決して選んではいけない内容って、どんだけ厳しい状況に追い込めば気が済むのか...。でもこの方法、もう1つだけ解決策があるよね? 現実的では無いけど。
そして真昼とサクラ。取り敢えず、序盤のやりとりに盛大にニヤニヤと。これはサクラが勘違いしても仕方ない! 雲除去の方法を知ったサクラと真昼のやりとりも良かった。と言うか真昼、いくらなんでも鈍感過ぎるんじゃなかろうか。

ラストはまた凄い所で終わっています。下巻の発売はいつになる事か。楽しみ。