身代わり伯爵の結婚

シリーズ2冊目。
再び双子の兄・フレッドの身代わりとして伯爵をやる事になったミレーユ。今回は隣国の姫・シルフレイアとの間に持ち上がった縁談から逃げたフレッドの代わりに、とある事情で国を訪れているシルフレイアの相手をする事になって...と言う感じに話が始まります。
面白かったです。兄の身代わりとなったミレーユが、突きつけられた無理難題を前に奮闘する展開は変わらないのですが、元気一杯で表情豊かな振る舞いを見ているだけで楽しい気分になってきます。
リヒャルトとの関係には焦れったさをずーっと感じさせられる展開。どっちも天然だからどう考えてもそれ告白だよね? と言うやりとりが何度かあって身悶えました。言った方は無自覚だし、言われた方もスルーするし...。お互い意識しているのは確かなのに、全然進まない関係にヤキモキします。初登場の魔女・ルーディがリヒャルトに迫るのもあり、見事にすれ違う2人が良かったです。しかしこれだけ分かりやすく互いを意識しているんだから、そろそろ気付いても良いんじゃないかと思うんですが...当分先なんだろうなぁ。
そして個人的にお気に入りキャラのセシリア王女は、今回も出番があって一安心。今回も物凄いツンデレっぷりを発揮してくれました。今後の活躍にも期待。