新明解ろーどぐらす 4

シリーズ4冊目。下校に情熱を燃やす主人公・十勝と、彼と一緒に帰るヒロイン3人のお話の新刊。
前巻でキララが十勝に告白した所で、キララが探していた女の子・三石留萌が登場。キララの身体に宿る二重人格か? と思いきや、話はもっと重い方向へ。なかなか真相を話そうとしない留萌に十勝は振り回される訳ですが、十勝は十勝で留萌の事を調べて真相に辿り着く。明らかになった真相と留萌の告白は凄惨なものでした。楽しく下校! と言う話から、どうしてこうなったの! としか言い様のない展開で辛かった...。終盤に書かれた独白の身勝手さには怒りたい気分で一杯。
まりもにも辛い展開が。キララ(の中の留萌)が十勝にキスしていた所を目撃し、2人が付き合っていると思い込んで落ち込むも、自分の気持ちを抑えられなくて十勝にぶつかっていく様が本当に切なくて良かったです。普段のキャラはかなぐり捨てて、真っ直ぐと十勝を見据える姿は格好良かった。自分がヒロインの中でまりもが一番好きと言うのもありますが...この子には幸せになって欲しいなぁ。
しかしラストのラスト。状況を全て知っている十勝が下した宣言は見事でした。命の危険が迫っている中、呑気になんてしていられない。何としても仲間を守るんだ、と言う気持ちがまりもに伝わったのが良かったです。これで誤解が解ければ良いけど。
次の5巻で完結。どう終わるのか、凄く楽しみ。